Vol.43 インフルエンザ対策
皆さま、毎年インフルエンザの予防接種は受けていますか?
毎年10月頃になると、インフルエンザ予防接種を各病院で受けられるようになりますよね。
大人の方でも、注射が苦手で出来るだけ受けたくないと考える方も多いかもしれません。
インフルエンザは、大人であれば抵抗力も強まり、1週間ほどで治り重症化することはまれですが、高齢者や乳幼児に関しては、さまざまなリスクが高まってしまいます。特に妊婦さんやご家族や身近に小さいお子様がいらっしゃる方は、大人の方でも予防接種を受けて、できる限り感染を予防し、インフルエンザから身を守ることが大切です。
インフルエンザウィルスの種類
インフルエンザを引きおこすウイルスで、大きく分けてA型とB型がありますが、それぞれさらに細かくタイプが分かれています。
インフルエンザウィルスは、毎年世界中で流行を繰り返していて、流行する型は国や地域、その年ごとに異なります。インフルエンザワクチンは今シーズンに流行が予測されるインフルエンザウィルスに合わせて製造されています。また今シーズンからは、1種類増やした4種類のインフルエンザウィルスに対応したワクチンになりました。
そのため、インフルエンザ予防接種は毎年の接種が必要となります。
また、1度のワクチン接種の有効な期間は接種して2週間後から約5ヶ月程度のため、この期間を過ぎた場合、効果が弱くなってしまうので、受けていても感染してしまう可能性があります。
インフルエンザの症状
インフルエンザを発症すると、突然発熱(39~40℃)と寒気やだるさ(全身倦怠)、頭痛、関節や筋肉の痛みなど、全身の症状をともないます。その後1~2日でのどの痛み、鼻水・鼻づまり、鼻からのどにかけての炎症、咳などの症状がみられることもあります。3~4日で解熱傾向、約1週間で治癒に向かいます。(潜伏期は1~3日)
大人は、ほとんどの場合1週間ほどで治りますが、肺炎や脳症などの重い合併症を引き起こすこともあります。特に、65歳以上の高齢者の方がインフルエンザにかかると肺炎を起こしやすく、また、幼児ではインフルエンザ脳症の発生がみられることもあるので注意が必要です。
インフルエンザ予防接種の効果
インフルエンザ予防接種をしても、感染する可能性はあります。予防接種の効果としては、
・インフルエンザの症状を軽くする
・インフルエンザの重症化を防ぐ
予防接種をしても、感染を予防できないのであれば、やらなくても良いのではと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
症状を軽くしたり、高齢者や乳幼児の重症化を防ぐためにも、早めに接種することがおすすめです。