【経歴】
平成5年3月、東海大学医学部卒業
平成5年より3年間、胃腸科・一般外科を鍛練し、
平成8年より一般的な皮膚科診療をはじめ、内科・アレルギー科と患者様に接している。

空気中のウイルスや細菌、花粉、ほこり、大気汚染など・・・
私たちが生活している環境の中には、身体に害をおよぼす様々な物質が数多く存在しています。そんな環境の中で暮らしていても多くの人が病気にならずにいられるのはなぜでしょうか？
それは、私たちの身体に備わっている免疫力のおかげです。
免疫力とは、様々な外敵から身体を守る防衛システムのことです。つまり、健康な状態を維持しようとする力のことです。免疫力が十分に働いていれば、病気にかかりにくく、たとえ病気になったとしても早く健康な状態に戻れるように力を貸してくれます。
（免疫反応の中には成体に不利益をもたらすものがあり、アレルギーと呼ばれます。）

免疫にはバランスが必要で、免疫系が正しく働くには、正確でスピーディな"自己・非自己の異物の認識"、"適切な指令・攻撃の開始と終了"の制御などが重要な鍵となります。

通常、免疫力は20〜30代がピークで、その後は加齢とともに低下していきます。しかし、病気をせずに元気なお年寄りもいれば、逆に若くてもすぐに風邪を引いたり、疲れやすいなど、身体の弱い人もいます。単純に年齢だけで判断できるものではありません。

などに大きく影響されます。
20〜30代の若い方でも、寝不足や暴飲暴食を続けたり、仕事などで過度のストレスがかかれば免疫力は低下し、身体に異常が生じやすくなります。

平均体温が1℃下がると免疫力は約37％下がり、平均体温が1℃上がると免疫力は約60％活性化するといわれているように、体温は免疫力を大きく左右します。
風邪を引いた時に熱が出るのは、体温を上げて免疫力を上げようとする防衛反応といわれています。（無理に解熱剤で体温を下げない方がいいことも・・）また、体温が低いと体内の細菌に対する抵抗力が低下し、腸内では悪玉菌や有害菌が増殖して様々な病気や感染病の原因にもなってしまいます。

身体が冷えていると、冷えている部分の代謝活動が落ち、大切な栄養素や老廃物を運ぶ血流も悪くなります。そのため、婦人科系の病気だけでなく、心筋梗塞や脳卒中、ガン、アレルギー、うつ状態など、あらゆる疾患の発病に影響を与える可能性があります。

筋肉の緊張を緩めて気持ちをリラックスさせてくれる半身浴は、身体を温めることによって免疫システムを活性化させてくれる効果もあります。温泉療法で、毎日温泉につかっていると風邪を引きにくくなり、身体が丈夫になるという身体の抵抗力を高める作用（免疫増強作用）があると考えられています。

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