【経歴】
平成5年3月、東海大学医学部卒業
平成5年より3年間、胃腸科・一般外科を鍛練し、
平成8年より一般的な皮膚科診療をはじめ、内科・アレルギー科と患者様に接している。
ジメジメした梅雨が明け、本格的な夏到来の7月。
今年は、冷夏と言われていますが、夏のレジャー計画で今からわくわくしている方も多いと思います。夏と言えば、水着を着て海やプールで楽しみたいですよね。
しかし、肌を見せることに抵抗がある方。「肉割れ」に悩んでいませんか?
普段、洋服で隠すことが出来ていても、露出が増える夏場になると見えてしまう「肉割れ」。
「知らず知らずのうちに出来てしまっていた!」では、大変です。肉割れが出来ないように、しっかりとケアをすることが大切。
今回は、肉割れについてと、その予防方法をご紹介いたします。
急激な体重の増加や妊娠によって、肌の奥の真皮部分が引っ張られ裂けてしまった状態のことを「肉割れ」(線状皮膚委縮症)と言います。肉割れが出来てしまった部分は、真皮が断裂しています。そして真皮には、コラーゲンなど肌の土台になる弾力繊維がありますが、これも断裂してしまいます。(結合組織が破綻し、線条や萎縮を生じた状態。)
肉割れが出来てしまうと、出来たばかりの時は紫がかった色(淡紅色)をしており、ひび割れのようなギザギザの線になっています。徐々に紫がかった色から白くなって(灰白色)跡が残ってしまいます。
肉割れは、短期間で急激に体重が増加した時や思春期などに出来るもので、女性だけでなく男性にも出来ます。お腹、太もも、ふくらはぎ、二の腕、臀部、腰部、乳房などに起こります。
また、妊娠でも同様のことが起こります。妊娠5〜6ヶ月頃になると、急にお腹が大きくなり、皮膚が突っ張るような感じになります。何もケアをしないと、皮膚に亀裂が出来てしまいます。これを妊娠線(ストレッチマーク)と呼んでいます。
肉割れのケアに大切なことは、思春期の成長や妊娠中は全てを防ぐことは難しいですが、急激に太ったりしないようにすることが一番です。次に『保湿』『潤い』です。肉割れが出来てしまった部分は、基本的には元には戻りません。ですので、肉割れ・妊娠線が出来ないように、しっかりと肌を保湿してあげることが大切です。
肉割れ・妊娠線に効果的な保湿アイテムは様々ありますが、お肌に合った物でクリームやオイルなどを使用して優しくマッサージします。力を入れてこすってしまうとシワの原因にもなってしまうので、ほどほどにしてくださいね。どちらかと言うと、撫でるようにマッサージしてみてください。
露出が増えるこの時期は、ダイエットをしたり、体型を維持するだけでなく、肌へのケアもとても大切ですね。
せっかく理想の体型を手に入れても、乾燥していたり肉割れの跡が残ってしまっていては、もったいないので、しっかりとケアと予防をして美肌を目指しましょう。