少しずつ秋も深まり、過ごしやすい季節になりましたね。
暑すぎることも寒すぎることもないこの時期は、朝から活動をするのにとてもオススメです。
「朝活」という言葉は、数年前から話題となり、皆様も耳にしたことはありますよね。
朝の時間を利用して趣味をおこなう人も増え、出勤前にレッスン時間を設けているところも多くなってきました。
「朝はギリギリまで寝ていたい」「朝から活動したら疲れそう」などと思っている方も多いかもしれません。今回は、そんな皆様に朝活のメリットについてご紹介したいと思います。
人間はもともと体内時計が備わっており、そのリズムで日中は活動的に、夜は休息を取るようになっています。朝起きて太陽を浴びるとリセットされる状態です。そのリズムに関わるホルモンが「メラトニン」などです。
このメラトニンというホルモンが体内時計に働きかけることで、覚醒と睡眠を切り替えて、自然な眠りを誘う作用があり、「睡眠ホルモン」とも言われています。
このメラトニンは、眠りを誘うほかに、抗酸化作用によって細胞の新陳代謝を促したり、疲れを取ってくれるために、病気の予防や老化防止にさまざまな効果を持つと考えられております。
脳の働きは、朝が最も活発で、目覚めてから約14〜16時間で低下していくと言われています。そのため、朝は記憶力や思考力も高まるので集中することができます。
朝日を浴びると、日没後に分泌される「メラトニン」という睡眠ホルモンの分泌がストップし、一気に「セロトニン」という覚醒ホルモンが分泌されます。このセロトニンは、気持ちを前向きにする効果があります。
こんな方は、朝日を浴びることをオススメします。
・集中力がない
・やる気が起きない
・疲れやすい
・夜眠れない
朝活を始めると、早起きをしようとするので、その分夜早く寝ることを心がけるようになります。夜早く寝ることで、一日のうちで最も成長ホルモンが分泌される時間帯に睡眠がとれます。
成長ホルモンには、
・肌の新陳代謝を高める
・免疫力を高める
・脂肪を燃焼させ、骨や筋肉の修復や合成を行う
などの効果があります。
朝、ストレッチやヨガなどの運動をおこなうと、交感神経を刺激することで身体をしっかり目覚めさせることができます。早い段階から活動モードに入るので、代謝アップにつながります。
「やらなければいけないこと」に時間を奪われてしまい、「やりたいこと」に時間が割けないと心の余裕がなくなってしまいます。たとえ忙しくても、主体的に「やりたいこと」をしている時は、自分自身が楽しめているため心に余裕があります。
朝活では、自分自身の「やりたいこと」に時間が使えるため充実感が生まれます。そのため心の余裕につながります。心の余裕が生まれると、周囲に優しくなれたり、仕事にも意欲的に取り組むことが出来るようになるでしょう。
【経歴】
平成5年3月、東海大学医学部卒業
平成5年より3年間、胃腸科・一般外科を鍛練し、平成8年より一般的な皮膚科診療をはじめ、内科・アレルギー科と患者様に接している。