毎日暑い日が続き、本格的な夏の到来ですね。皆様、体調は崩されていないですか?
熱中症対策や夏冷え対策をしっかりおこない体調には気を付けましょう。
さて、「骨盤のゆがみ」という言葉はよく耳にすると思います。自分の骨盤がゆがんでいると感じる方はあまりいないと思いますが、以下のような症状や仕草が思い当たる方は多いのではないでしょうか。
・下半身が太い
・下腹部だけが出ている
・後ろから見るとお尻が横に広がっている
・脚をよく組む
・肩やウェストの高さが左右で違う
・ハイヒールを履くことが多い
・猫背
・O脚
・肩こり
・頭痛 など
これらは、骨盤のゆがみが関係している場合があります。
大体、頭の重さは体重の約10%(例えば、体重50sの方は約5s)で、身体胴体の重さは体重の約40%です。トータルで、ウエイト(上半身)が骨盤の上に乗っていることになります。ボーリングのボールで考えると6個分ぐらいの重さになります。このように骨盤は重い身体を支える土台の働きをしています。
そこで今回は、健康や美容と切り離せない「骨盤のゆがみ」についてご紹介いたします。
原因には様々ありますが、普段の生活の何気ない癖や習慣によって骨盤はゆがんでしまいます。
いつもかばんを持つ手が同じだったり、いつも脚の組み方が同じ、どちらか片方の脚に重心をかけて立つなど気が付かないうちに骨盤がゆがんでいる可能性があります。
長時間デスクワークをする方は、初めは正しい姿勢を心がけていても疲れてくると姿勢が悪くなり、猫背になりがちです。また、寝る時の姿勢も重要です。いつも同じ方を下にして横向きで寝る、うつぶせで寝るのが楽という方も要注意です。
身体の中心にある骨盤がゆがむことで身体全体にゆがみが生じてしまいます。身体のゆがみは、血液やリンパ液の循環を悪くし、代謝を下げてしまいます。すると、エネルギー消費率が下がるため、脂肪を溜め込みやすくなります。そのため、骨盤がゆがんでいると、お腹やお尻周り、太ももに脂肪がつきやすくなるのです。
では、自分の骨盤がゆがんでいるかどうかを簡単なチェックをしてみましょう。
目を閉じた状態で10秒間、片脚立ちをします。大きくふらついたり、上げている脚が床についてしまい10秒間片脚立ちが出来なかった方は骨盤がゆがんでいる可能性があります。
また、一言で「骨盤のゆがみ」と言っても、いくつかのタイプに分けられます。
@骨盤が開いている
内股もしくはがに股で歩く癖がある、O脚、お尻や太ももが太って痩せにくい方は骨盤が開いている可能性があります。
スカートやパンツをウェストで合わせてサイズ選びをするとお尻が入らないという経験がある方は、このタイプの可能性が高いです。
A骨盤が傾いている
どちらか片方の脚に重心をかけて立つ、肩やウェストの高さが左右で違う、ウェストのくびれがない方は骨盤が傾いている可能性があります。
B骨盤がねじれている
いつも脚の組み方が同じ、左右の脚の長さが違う方は骨盤がねじれている可能性があります。
履いているスカートが歩いているうちにいつの間にかくるっと回っているという経験がある方は、このタイプの可能性が高いです。
骨盤のゆがみを解消するためには、日頃から姿勢を正したり、何気ない癖や習慣を意識して直すことが大切です。
また、簡単にできるストレッチやエクササイズなども取り入れてみてください。
【骨盤まわしストレッチ】
1. 脚を骨盤の幅に開き、両足先をまっすぐに揃えて立ちます。
2. 両手を腰に当てて大きく円を描くように腰をまわします。
ゆっくりと水平におこなうことがポイントです。
3. 左右30回を目安にやってみましょう。
【骨盤歩きエクササイズ】
1.ひざを伸ばした状態で床に座ります。
2.背筋をのばし、お尻(骨盤)で歩きます。
(骨盤を前後にさせるイメージです)
3.前方向へ30歩おこなったら、後ろ方向へ30歩おこなってみましょう。
骨盤底筋群やインナーマッスルも鍛えられますよ。
その他にも様々な解消法がありますので自分に合った方法を選んでみましょう!
日頃から意識をして、骨盤を本来の正しい位置に戻してあげることで、太りにくく痩せやすい身体に近づけます。ぜひ、今日から始めてみましょう!
【経歴】
平成5年3月、東海大学医学部卒業
平成5年より3年間、胃腸科・一般外科を鍛練し、平成8年より一般的な皮膚科診療をはじめ、内科・アレルギー科と患者様に接している。