皆さま、明けましておめでとうございます!!
昨年のコラムは如何でしたでしょうか?
何か知りたいことなどがあれば、ぜひスタッフなどに遠慮なくお伝えください。わかる範囲でお答えしていきたいと思います!
皆様の今年の抱負は決まっていますか?
私は、年男で息子も同じ申年です。親子で何か新しいものに挑戦できればと思っております。
このコラムを読んでいただいている方は少なくとも目標があると思います。見た目だけでなく、身体の内側にも目を向けて、中から美しくなり維持していけるように、このコラムが役立てられるよう頑張っていきます。
また、皆さまで幸せな気持ちになれることを祈っております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
リセルクリニック院長 盛隆之
それでは、2016年 第一回目のコラムは、「ビフィズス菌」についてご紹介していきます。
肌荒れや便秘で悩まれている女性の皆さまは、日頃から気を付けていることはありますか?
腸内環境を整えて肌荒れや便秘を改善させるために、日々の食生活を見直したり、適度な運動を取り入れてみたりと努力されている方も多いと思います。
人間の腸内には100〜500種類、100兆個以上の腸内細菌が存在しています。
理想的な腸内環境は、善玉菌が約20%、悪玉菌が約10%、日和見菌(ひよりみきん)が約70%と言われています。
日和見菌とは、「日和見=有利なほうにつくこと」という意味からついた菌なので、善玉菌にも悪玉菌にも当てはまらないが、強い方につくという菌なのです。
腸内環境を整えるためには、腸内の善玉菌と悪玉菌が理想のバランスで存在していることが大切なのは、皆さまも何となくご存知だと思います。
ビフィズス菌や乳酸菌は、よく耳にしますよね。ヨーグルトなどに使われていて、整腸作用があるという面では同じ働きを持ちます。
どちらも、人間の腸内に存在する善玉菌です。善玉菌の99.98%はビフィズス菌、0.02%が乳酸菌です。
●ビフィズス菌とは
ビフィズス菌は、乳酸と酢酸を作り出す細菌で、生物学上の菌属は「ビフィドバクテリウム」と呼びます。糖を分解して乳酸を作り出します。また、乳酸菌と大きく違うのは、強い殺菌力を持つ酢酸やビタミンB群、葉酸を作り出します。
酢酸には強い殺菌能力があり、悪玉菌の繁殖を防いで腸内環境を整えます。
【ビフィズス菌による作用】
・肌の調子を整える
・腸内環境を(腸内環境改善作用)整え、便秘や下痢の改善
・ 感染を防御する
・老廃物の排泄機能向上
・免疫調節作用
・脂質代謝改善効果
・花粉症などのアレルギー症状の改善
●乳酸菌とは
乳酸菌とは、糖を分解して乳酸を作り出して身体によい働きをする細菌の総称で、生物学上の分類である菌属としては「ラクトバチルス(乳酸桿菌)」「ラクトコッカス(乳酸球菌)」などになります。腸内では、主にビフィズス菌のサポート役となり、ビフィズス菌が生息しやすい環境をつくります。
つまり、腸内環境を整え、便秘解消に繋がるのです。乳酸菌と、お腹の調子はとても大きく関わっているのです。
厚生労働省による「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」では、乳酸菌飲料とは「乳等を乳酸菌又は酵母で発酵させたものを加工し、又は主要原料とした飲料(発酵乳を除く)」と定義されています。
いわゆる、牛などの乳を乳酸菌や酵母で発酵させたものを使った飲み物です。なお、発酵乳とはヨーグルト(飲むヨーグルトも含む)のことになります。
乳酸菌飲料の種類には2種類に分けられ、乳製品乳酸菌飲料と乳酸菌飲料になります。
この乳製品乳酸菌飲料は、生菌タイプと殺菌タイプに分けられます。
ビフィズス菌は年齢を重ねるとともに減少する事が分かっています。ビフィズス菌を増やすためには、継続的な摂取が大切です。
・摂取のタイミングは食後がオススメ
ビフィズス菌は胃酸に弱く、腸に届くまでに死滅してしまう場合があります。しっかり腸まで届けるためには空腹時を避け、胃酸が薄まる食後に摂るのがオススメ。また、ビフィズス菌は空気に弱い嫌気性の性質を持つため、生きた菌の入っている製品は、購入したらフレッシュなうちに、早めに食べきることも大切です。
・自分に合った菌を見つける
ビフィズス菌にも多くの種類があります。腸内細菌のバランスは人によって異なるため、人に効果があったと聞いて試したビフィズス菌が、自分には効果の出ない場合もあります。せっかく摂取したビフィズス菌も、自分の身体に合っていなければ体外に排出されてしまいます。効果がなければ摂取しても意味がないので、自分に合ったビフィズス菌を見つけるためには、2週間程度、同じサプリメントやヨーグルトを継続的に摂取し、合う菌が見つかるまでは、いろいろと試してみるのが良いでしょう。2週間後、便の質や便通が改善されたと感じることができれば、それが自分に合ったビフィズス菌です。
自分に合ったビフィズス菌を見つけて、腸内環境を整えましょう。
2016年は、腸内環境を改善して、健康で美しく元気な毎日を送りたいものですね!
【経歴】
平成5年3月、東海大学医学部卒業
平成5年より3年間、胃腸科・一般外科を鍛練し、平成8年より一般的な皮膚科診療をはじめ、内科・アレルギー科と患者様に接している。