自分。変わる。脚やせ


リセルクリニック:院長コラム Dr.Moriの○○な話

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vol.47『リンパ』

皆さまは、「リンパ」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。
リンパマッサージなどはよく聞く言葉ですね。
言葉は聞いたことはあるが、そもそもリンパとは何のことなのか・・・という方も少なくないと思います。
そこで今回は、リンパについてお話していきましょう。

リンパとは

リンパ液、リンパ管、リンパ節の3つをリンパもしくはリンパ系といいます。
血液の中には、血漿(けっしょう)という成分があります。この血漿の一部が血管の外に染み出し、リンパ管に回収されリンパ液となります。

リンパ液は、血液とは違い心臓のポンプの働きで体内を流れるわけではなく、呼吸運動や筋肉の動き(収縮と弛緩)によって流れます。
リンパ管は、内臓や皮膚などに網目状に広がっていて、リンパ液はリンパ管を通って身体中を流れるのです。

リンパの役割は
・老廃物の回収と排泄(老廃物を運ぶ「下水道」のような役割)
・細菌の退治(免疫機能)
・ウィルスなどへの抗体をつくる(免疫機能)
・異物や細菌を血管に入れない(免疫機能)
などです。

また、リンパ節という言葉もよく聞きますよね。リンパ節とは、リンパ管の通り道の各所に、2mm〜3cm程の大小様々な豆状のリンパ節が連なっています。
その数は約400〜700個あり、その半数以上が腹部に集中しています。リンパ節は、リンパ液に含まれる細菌や異物を除去する役割を持っています。
主なリンパ節群は、頸部・腋窩部・腹部・骨盤部・鼠径部に集中しています。四肢から戻るリンパに対して腋窩部・骨盤部・鼠径部のリンパ節群は関所のような位置関係にあります。

●頸部リンパ節:
 首の付け根、あごにあるリンパ節です。
 ここが滞ることで、肩こり・頭痛・自律神経の乱れ・二重あごなどを引き起こします。

●鎖骨リンパ節:
 すべてのリンパが最後にこの鎖骨リンパに合流します。
 ここが滞ることで、慢性的な肩こり・肌トラブル・老化・倦怠感などを引き起こします。

●腋窩(えきか)リンパ節:
 脇の下にあるリンパ節です。
 ここが滞ることで、二の腕のたるみ・肩こりを引き起こします。

●腹部リンパ節:
 ここが滞ることで、子宮や腸の働きが鈍り、便秘・生理不順・子宮や卵巣の病気をなどを引き起こします。

●鼠径(そけい)リンパ節:
 脚の付け根にあるリンパ節。
 ここが滞ることで、下半身太り・むくみ・冷え・生理痛などを引き起こします。

●膝窩(しっか)リンパ節:
 ひざの裏側にあるリンパ節。
 ここが滞ることで、脚のむくみ・冷えなどを引き起こします。

リンパが滞る原因

前述したように、リンパは筋肉の動き(収縮と弛緩)によって自発的に流れています。そのため、運動不足によりリンパは滞りやすいのです。
運動不足の他にも、リンパが滞る原因としては、ストレス、リンパの流れ自体の滞り(血行不良や冷え症)、水分の過剰な供給、塩分の摂りすぎなどがあります。
リンパが滞ることでおこることは、むくみ、老廃物が排出されないため免疫の低下、疲労、肩こりなどさまざまな悪影響があります。

リンパの滞りの解消法

●マッサージ:
リンパの流れにそって優しくマッサージをすることがポイントです。

●適度な運動:
適度に運動をして汗をかくことで、代謝があがり、身体の循環機能もアップします。

●姿勢を良くする:
猫背は血液循環を悪くし、リンパの流れを滞らせてしまいます。良い姿勢を心がけましょう!

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リセルクリニック院長
盛 隆之渋谷区広尾にあるセレブ御用達の『リセルクリニック』。
美容のエキスパートとして、身体の内側からケアをし、細胞を再生していくことで健康的な肌をつくることで、たくさんの女性から支持されているクリニックです。
そしてこの度、リフィートの顧問医師としてお迎えすることができました。
リセルクリニック盛院長からの『美容と健康』の情報をお届けいたします。

【経歴】
平成5年3月、東海大学医学部卒業
平成5年より3年間、胃腸科・一般外科を鍛練し、平成8年より一般的な皮膚科診療をはじめ、内科・アレルギー科と患者様に接している。